
日本財団スポGOMI連盟とYBS山梨放送は、3人1組のチームを結成した15〜18歳の高校生、全31チームが規定エリア内のごみを拾い、その質と量をポイントで競う「スポGOMI甲子園2026 山梨県大会」を、6月28日(日)に山梨県笛吹市石和町にて開催した。
「スポGOMI甲子園」とは

スポGOMIは“スポーツごみ拾い”の略称で、決められたエリアで制限時間内に拾ったごみの量や種類に応じて与えられるポイントをチーム同士で競い合うスポーツ。「ごみ拾いはスポーツだ!」の合言葉で2008年に日本で生まれた。
競技を通じてごみがなくなるだけでなく、チームワーク、そして戦略と戦術次第で、年齢や性別に関係なく、誰もが”勝てる”可能性があるのが、スポGOMIの魅力だ。
「スポGOMI甲子園」は、全国の高校生(15〜18歳)を対象とした「高校生スポーツごみ拾い日本一!」を決める大会。海洋ごみ問題への気付きをテーマに開催され、次世代にきれいな海を引き継ぐために海を介して人と人がつながるプロジェクトだ。
2019年にスタートし、今年で8大会目を迎える。高校生たちは3人でチームを組み、あらかじめ決められた競技時間と競技エリアでごみを拾い、まずは「地元のチャンピオン」を目指す。その後、全国大会で文字通り「日本一」チームが決せられる。
なお、同大会は日本財団の助成事業となっている。
山梨県大会、台風接近の悪天候の中で開催
ダブル台風の接近などで開催が危ぶまれた、今年の山梨県大会。参加者の安全を第一に考え、受付会場を笛吹川河川敷から笛吹市役所前に変更したほか、一部河川敷を対象エリアから除外して開催に至った。
時折雨が降るコンディションの中、31チームが市役所周辺の植え込みや市街地の歩道、ブドウやモモの果樹畑の側溝にあるごみを回収。15分短縮の45分での競技となったが、参加者は回収袋にたくさんのごみを集めた。
高校生が“戦略的なごみ拾い”に奮闘

優勝チーム「一宮紅さそり隊Ⅱ」

準優勝チーム「美創隊」甲府東
結果、甲府東・都留・笛吹の合同チーム「一宮紅さそり隊Ⅱ」が、ごみ総量9.64kg/1922.0ポイントを獲得し優勝。11月に開催される全国大会(決勝)に進み、“高校生スポーツごみ拾い”日本一の座を狙う。
笛吹市立一宮中学時代の同級生がメンバーで、準優勝チームに49.5ポイントの僅差で連覇を達成。去年に続き2年連続の優勝となった。

「あたキュア」甲府東
有効的にごみを拾うために各チームが考案した「オリジナルアイテム」の優秀作を選ぶオリジナルアイテム賞選考には、山梨県大会では6チームがエントリー。チーム「あたキュア」(甲府東)は、米袋をリュック型おnバッグに加工したアイテムを発表。メンバーの祖母がコメを作っていることから発案したという。

「あたキュア」甲府東
審査の結果「米袋を有効活用」した点が評価されオリジナルアイテム賞を獲得。メンバーは「軽くて使い心地も良かった」とコメントした。
山梨県大会で集められたごみの総量は54.2kg

四方を山々に囲まれた甲府盆地。その中心を流れる笛吹川は、かつて雨が降ると氾濫し人々の生活を脅かしてきた。
戦国時代には武田信玄公が治水事業を行い、明治から昭和にかけて河川の改良工事も進んだことで洪水で苦しむ人は少なくなった。しかし、日本屈指の観光地として笛吹市には多くの人が訪れるようになり、笛吹川には多くのごみが流れ環境問題が悪化した時もあった。

会場となった笛吹川河川敷は「夏の笛吹川鵜飼(うかい)」「石和温泉花火大会」、秋には「甲州軍団出陣」などが開かれる市民に親しまれている場所でもある。各イベント後には清掃活動が行われているものの限界があり、参加した高校生たちは「普段よく通る場所なのできれいになって良かった」などと話した。山梨県大会で集められたごみの総量は54.2kgだった。
高校生たちがごみ拾いを通じて海洋ごみ問題への気づきを深める「スポGOMI甲子園」に、注目してみては。
スポGOMI甲子園 公式サイト:https://zenkoku.spogomi.or.jp
日本財団スポGOMI連盟 公式サイト:https://www.spogomi.or.jp
(丸本チャ子)